すきなモノ。

すきなモノ。読書。絵本。子育て。食べ物。水族館。

知らないおじいちゃん。

息子が幼稚園のときのことです。


知らないおじいちゃんに

話しかけられました。


おじいちゃんは、

「これ、あげるよ」と、

チョコレートや飴のお菓子をくれました。



知らない人と話してはいけない。


知らない人からものをもらってはいけない。



ふだんから伝えてありました。



だけど、


息子はお菓子をもらってしまいました。



・・・!!



近くにいたわたしも、

慌てて息子に近寄り、止めました。



息子は、

「ちゃんと、ありがとう、って言ったよ」

と、すこし不服そうでした。


おじいちゃんは、

お菓子を渡すとサッと行ってしまいました。


わざわざ追いかけて返すのも、

と思い、持ち帰ることに。


帰ってから、

息子と一緒に

「ごめんなさい」と言いながら、

もらったお菓子を捨てました。



ただ、子どもを見かけて

お菓子をくれただけで、

悪い人じゃないかもしれない。


だけど、


いい人か悪い人かなんて、

大人でも判断できない。




毎日のように

子どもの事故や事件のニュースが

流れています。


不審者情報も携帯に届くので、

さらに心配になります。



小学生になると、

自分で歩いて登下校。


お友達や兄弟と一緒のこともあるけど、

ひとりになることもあります。


どう伝えれば、

怖がらせすぎずに、

身を守ることを伝えられるかな。


と、考えていたときに

見つけたのがこの絵本でした。



知らない人にはついていかない (性暴力被害をはねかえす絵本)

知らない人にはついていかない (性暴力被害をはねかえす絵本)


優しい挿絵で、子ども向けの
かんたんな質問と答えがあって、
わかりやすく説明してくれている絵本です。


知らない人ってどんなひと?

毎日、幼稚園に行くときに会うお兄さんは?
公園で何回か会ったことがあるおばさんは?
宅配便を届けてくれるお兄さんは?


みちばたに、きぶんがわるそうな人がいて、
「くすりやさんまでいっしょに行って」
と言われたら、どうしますか?


車に乗っている人が道をきいてきました。
女の人も乗っていて、にっこりしています。
どうしますか?
 

車の下にねこが入ったから、
のぞきこんでさがしてほしい、
と言われたら、どうしますか?


ありそうな場面が具体的にかかれていて、
答えもなるほど、と納得できるものでした。


子どもたちにも、
不安をあおるような内容ではなくて、
こんな場面では、こう行動しよう、と
具体的に描かれているので、
わかりやすく、理解しやすいかな、と感じました。


まだまだ、自分で考えて
危険なことを察知することは難しいと思います。

でも、この絵本のように
「いやなかんじがする」と思うことからは
遠ざかるだけでも、
危険なことに巻き込まれる可能性は少なくなるのかな、と感じます。