幼稚園のともだち。
5歳の娘は、幼稚園に通っています。
今年は、新型コロナウイルスの影響で、
春は、休園になり、
夏は、しっかりと夏休みがあり、
秋を迎えた今、まだまだ友達作りの真っ最中。
幼稚園での様子を尋ねても、
「1人でブランコしたよ〜」
「せんせいとお絵描きした」
「1人で絵本読んでた」
友達と遊んでいる様子はありません。
兄たちも、なかなか友達作りに苦戦していました。
年長になって、気の合う友達ができたようでしたが、
男の子だからか、私も子ども自身もあまり気にしていませんでした。
娘も、
「ともだち、いないんだ〜」と気にしていないようだったし、
それとなく先生に聞いてみると、
好きな遊びを何人かでしていることもあるようでした。
そんなある日。
「かなしいことがあった」と娘。
聞いてみると、
同じクラスの女の子に、
「あなたは、ともだちじゃない」
と、言われたみたいです。
言われた理由は、わからないけれど、
数日前にも言われて、
何度も言われていた様子。
また、そのときに、
手が当たっただけかもしれないけれど、
叩かれることもある、と話し始めました。
そうなんだね‥
それは、悲しかったよね‥
と、話を聞いてみました。
もともと、
娘とその女の子は、あまりまだ面識もなくて、
なんでそんなことを言うのか、わからない、と。
話を聞いていくと、
トイレに行くとき、
お弁当のとき、
リズム室に行くとき、
など、2列に並んで、隣同時になったときに
言われている様子。
(もしかして、誰か他の友達と並びたかったのかなぁ?)
と、ふと思いついて、
「そのお友達は、だれと仲良しなの?」と尋ねると、
○○ちゃんと○○くん!と。
いつも、一緒に遊んでいる友達がいるみたいです。
そうかぁ‥
言われたらかなしいよね‥
もし、今度言われたら、
「そう言われたら、かなしい」って、
伝えてみるのはどう?と提案すると、
はずかしくて言えない、とのこと。
そうだよね‥
大人でもなかなか言えないこともあるもんね‥
どうしたいかを聞いて、
担任の先生に話してみることにしました。
子どもの言うことなので、はっきりわからないんですが、
と、前置きしたあとで、お話。
本当は、娘のいないところで話そうと思ったのですが、
娘の希望で、一緒に。
話し終えると、
先生はいちばんに娘の顔を見て、
「かなしい思いをさせてしまったんだね。
せんせいが気がついてあげられなくて、ごめんね。」
と、話しかけてくれました。
娘は、
ほっと安心したのと、嬉しかったのとで、
目に涙をいっぱいためて、頷いていました。
「なにかあったら、
せんせいになんでも話してね。
それでも、もしはずかしくて話せなかったら、
おうちの人に話して、せんせいに伝えてもらってね」
そして、娘は笑顔で登園していきました。
その後、先生から
その女の子とは、普段クラスの中でも、
あまり関わっている様子がなくて、
娘さんが言うように、並ぶときなど、隣どうしになるときに
何か言われることがあるのかもしれないので、気をつけて見ておきます。
と、連絡がありました。
わたしも娘も、
先生に伝えるべきなのかなと悩んでいたのですが、
先生が受け止めてくれたことで、
娘は安心して幼稚園に通うことができるようになり、
そんな娘を見て、わたしも安心することができました。
補助の先生はいるけれど、
たくさんの人数の幼稚園児を、
ほとんど1人で全員見ながら、
充実した幼稚園生活をさせてくれている先生に
本当に感謝です。
娘には、
楽しいことも悲しいこともあるけれど、
自分の気持ちを伝えたり、
相手の気持ちを知ったり、
一緒になにかを作り上げたり、
困ったときにどうするかを考えたり、
集団の中でしかできない経験を積んでもらいたいと思います。
そして、
そのうち、気の合う友達が見つかればいいな、と思います。